千手柱間

千手柱間
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十五 153ページ 著者:岸本斉史

初代火影 千手柱間

千手柱間は森の千手一族の長である千手仏間の子で弟には扉間、板間、瓦間がいた。「最強の忍」「忍の神」などと謳われ水遁と土遁を組み合わせた木遁忍術を使うことのできた唯一の忍でもある。

さらに印を結ぶことなく医療忍術を発動することもでき、その強さはうちはマダラに「俺を止められるのは柱間だけ」と言われるほど。性格は大らかで落ち込みやすいがいざというときの気迫はすさまじい。

幼少期は隠れ里のシステムは確立されておらず争いの中で多くの幼い子供たちの死が忍と国民の平均寿命を30歳前後にまで下げていた。柱間も弟であった瓦間を7歳で失い、板間もうちは一族との戦いで幼くして失っている。

そのためか子供のころから争いばかりの世界を変えたいと思っており敵という敵を亡き者にするまで戦うという仏間たち大人の考えに反発し、協定や同盟を作って争いをなくせないかと考えていた。

うちはマダラとの出会い

ある日川で水切りをしていたうちはマダラと出会い、姓は名乗らなかったがすぐにお互い忍であることがわかる。しかしマダラもまた争いばかりの世界を変えたいと考えており、二人は会うたびに仲良くなり忍びの技を競い合いながら世界を変える方法を模索した。

そして自分たちの集落を作るという大それた計画を考えマダラも同意するが、二人が接触していることが仏間にばれてしまいマダラを尾行するよう命令される。

友であるマダラを裏切ることができなかった柱間は水切り交換の石に「にげろ」と書いて投げるがマダラが投げた石にもまた「罠アリ去れ」と書かれていた。マダラの父であるタジマもまた二人の接触に勘付いていたのだ。

木の葉隠れの里の設立

互いの素性が知れてしまった以上それまでのように接することができなくなりうちはと千手は一族の存亡をかけて戦い続け、マダラも柱間も気づけば一族の長となり多くの仲間が死んでいった。

しかし柱間はかつての夢を捨てきることができずマダラに停戦を求め続けたが、マダラはこれを受け入れず丸一日続いた全面戦争の末に地面に背中をついた。扉間はとどめを刺すよう促したが柱間はこれを許さず地に伏したマダラに協定を求めた。

この場で弟を殺すか己が自害すれば信用してやるというマダラの条件を飲み、今後うちはと千手は争うことを許さぬとしたうえで自害しようとしたところマダラは寸前で柱間を止め協定を受け入れた。

そしてうちはと千手が手を組み、その後火の国と手を組み同等の立場で組織する里づくりが始まった。これに猿飛一族や志村一族など多くの一族も参加することを望み忍世界初の隠れ里システムである木の葉隠れの里が誕生した。

終末の谷での決戦

平安の世が訪れたかに思われたがうちは一族の滅亡を予感したマダラは里を抜け、かつての夢を潰すかのごとく木の葉の里を襲った。そして終末の谷での決戦で里を守るため柱間は友であったマダラをその手にかけた。

忍世界でも最強と恐れられ双璧をなした二人の戦いは平地に滝を作るほどで、そのあまりのすさまじさゆえに今の世ではもうおとぎ話として扱われ信じられていない。

木の葉崩し編

大蛇丸による木の葉崩しにて穢土転生により二代目火影であり弟でもある千手扉間とともに復活させられ、三代目火影・猿飛ヒルゼンと戦い屍鬼封尽によって死神の腹の中に封印された。

このとき三人がかりでヒルゼンに破れたことになるが、後に再び大蛇丸に穢土転生された際扉間は術の完成度が以前より上がっていることを指摘しており、このときの穢土転生では十分な力を発揮できなかったと考えられる。

第四次忍界大戦

第四次忍界大戦中にサスケの要望により大蛇丸に再び穢土転生されサスケの「里とは何なのか」という問いに答える。このとき大蛇丸の縛りを解こうと思えばいつでも解くことができたがサスケを放っておけばいずれ第二のマダラとなり、それでは意味がないとしマダラとの因縁や里に対する想いや歴史を語った。

結果サスケは里を守るという選択をし、彼らと共に戦場へ向かい十尾、うちはオビト、そしてかつての友でありライバルであったうちはマダラと再び対することになる。

忍者としての能力

最強最高の忍と言っていいだろう。作中でもマダラと柱間が最強であることはほぼ間違いないと言える存在で、二人が戦えば陸地がめちゃくちゃになり大規模に地図を書き直さなければならなくなるなどもはや人外の強さを誇る。

考案した隠れ里のシステムも他国に高く評価され真似られており仲間からの人望も厚かった。気になるのは序盤に歴代の火影の中でも最強とされたヒルゼンの全盛期とどちらが強いのかということだが、第四次忍界大戦でもヒルゼンが老いた姿で穢土転生されたためその全盛期は拝めそうにない。

ただ初代火影の強さを知っている者は現在ほとんど、もしくは全く生きていないと考えられるため行き過ぎた噂のようなものだったのかもしれない。しかし「歴代の中で」というなら当時4人しかいないのだから初代まで含めて比較してほしいものである。

プロフィール

  • ● 年齢 不明(享年)
  • ● 身長 185cm
  • ● 体重 74kg

使用する術

木遁・皆布袋の術 -木で相手の攻撃を受け止める。
木遁・木人の術 -人の形をした巨大な木を操る。
木遁・榜批の術 -獣の難を喰らう。
木分身の術 -木で分身を作り出す。
多重木遁分身の術 -多数の木分身を作り出す。
木遁・木龍の術 -木で九尾すら縛る巨大な龍を作り出す。
火影式耳順術・廓庵入鄽垂手 -九尾のチャクラを吸い鎮める。
木遁秘術・樹界降誕 -チャクラを生命エネルギーに変換し樹海を作り出す。
木遁・花樹界降臨 -樹界降誕に花粉を吸うと身体が動かなくなる花を付け加える。
口寄せ・五重羅生門 -五重の羅生門を口寄せする。
木遁・真数千手 -数千の手を持つ観音像を木遁で作り出す。

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