出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ四十三 245ページ 著者:岸本斉史
うちはイタチの真実
実はイタチの一族殺しは志村ダンゾウたち木の葉の里の上層部から受けた任務で、その後木の葉を出て抜け忍になることまでも任務であった。このときトビ(オビト)と手を組んで一族を滅ぼすが、イタチはトビのことをうちはマダラだと思っていたようだ。
当時、父であるうちはフガクは木の葉隠れへのクーデターを企てていた首謀者であり、スパイとしてイタチを木の葉の里へ送り込んでいたつもりだったが、イタチは二重スパイであり、逆に木の葉にうちはの情報を流していた。
これはイタチは4歳の時に第三次忍界大戦を経験していたため、うちは一族がクーデターを起こすことで各国のパワーバランスが崩れ、戦争の火種になることを防ぐためであった。
クーデターそのものを未然に防ぐことが最善だったがそれは敵わず、クーデター直前にダンゾウから一族に与して全滅するか弟のサスケだけは生かすかという選択肢を突きつけられて後者を選んだ。
サスケへの想い
トビ(オビト)は家族の中でも心から愛していた弟のサスケだけは殺せなかったとしているが、サスケがまだ幼くクーデターのことを知らなかったため、ダンゾウが弟だけは生かすという選択肢を与えたためでもある。
事件後も三代目火影・猿飛ヒルゼンにサスケを里の上層部から守ってくれるように嘆願し、ダンゾウに対してはサスケに手を出せば里の情報を非同盟国に漏洩すると脅して里を抜けた。実は木の葉崩し後すぐに木の葉の里に現れたのも、ヒルゼンが亡くなったためサスケを心配してのことであり、ダンゾウに自分は生きていることをアピールし、サスケに危害を加えさせないようにするためだった。
サスケに自分を憎むよう促したのも一族殺しの自分を殺すことでサスケを英雄に仕立て上げるためで、サスケと戦う前に永遠の万華鏡写輪眼について話したのも、サスケに自分の眼を移植させるためだった。
うちはシスイ殺害容疑
万華鏡写輪眼を得るため、最も親しい友であるうちはシスイを殺したとイタチは語っているが、実はシスイは自害したことが後に明らかになる。当時、シスイは里の安寧を望み自身の万華鏡写輪眼・別天神でうちは一族のクーデターを止めようとしていたが、ダンゾウに片目を奪われ、もう一方の眼を「里を守るために使え」とイタチに託して自らその命を絶った。
陰から平和を支える名も無き忍こそが本当の忍であるとし、イタチとは互いに慕いあっており眼をイタチに託した際も頼めるのは親友のお前だけだと語っている。