里のため、そして弟のために非常に徹し、一族殺しの罪を背負いながらも一片の弱みも見せず最後まで悪人を演じ続けたうちはイタチ。寡黙でミステリアスだからこそ一つ一つの言葉に重みがある、そんな彼の名言を特集してみた。
オレには関わらないでください…アナタ達を殺すつもりはない
大蛇丸による木の葉崩しの直後、鬼鮫と共に木の葉隠れの里に侵入したイタチがアスマと紅に放ったセリフ。同胞殺しの極悪人とされたイタチが放ったこの言葉は彼を謎めいた人物たらしめる最初のセリフだったといえる。
何故弱いか…足りないからだ……憎しみが…
イタチが里に帰ってきたことを聞きつけ復讐に向かったサスケだったが万華鏡写輪眼の瞳術・月読の前にあえなく破れてしまう。容赦なくイタチが吐き捨てたこの言葉の裏にはサスケが強くなることを願う気持ちがあった。
知識や認識とは曖昧なモノだ、その現実は幻かもしれない。人は皆思い込みの中で生きている、そうは考えられないか?
うちはマダラが生きているという言葉に反論したサスケにイタチが放った名言。少年漫画のセリフとは思えないその哲学じみた深みはイタチの放った言葉の中でも特に名言というにふさわしいだろう。
どんな術にも弱点となる穴は必ずある!
長門の地爆天星に焦るナルトとビーに対し冷静に術を分析し突破口を見出そうとしたイタチの名言。イタチの真の強さは万華鏡写輪眼や手裏剣術などの術技ではなくこの冷静さと判断力にこそあるのかもしれない。
サスケェ!!お前はオレにとっての新たな光だ!
名言というより迷言。言葉は何も不自然ではないがその表情はあまりの変貌ぶりに顔芸と評されネット上で長くネタにされることになった。
お前とオレは唯一無二の兄弟だ。お前の越えるべき壁としてオレはお前と共に在り続けるさ、たとえ憎まれようともな…それが兄貴ってもんだ。
イタチが幼かったサスケに語った言葉。イタチは里を影から支え、火影の器をも持ちえた優秀な忍だったが、それ以前に優れた兄でもあったことがわかる。
火影になった者が皆から認められるんじゃない、皆から認められた者が火影になるんだ
巨大な力を手に入れ全てを自分で行おうとしたナルトにかつての自身の姿を重ねて戒めた名言。仲間と助け合い支え合うことの大切さを知っていながらも力を持ってしまったがゆえにそれができなかったイタチだからこそ言えた名言なのだろう。
許せサスケ、これで最後だ
サスケに倒されることでやるべきことを全て為し終えたイタチが残した最後の名言。(実際にはこの後穢土転生されるが)今まで悪を演じ続けてきたイタチも最後くらいは本音を吐きたかったのだろうが、せめてこの言葉がなければサスケはトビの話を簡単には信じなかったかもしれない。