出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十五 114ページ 著者:岸本斉史
千手一族の長 千手仏間
千手仏間は柱間、扉間、板間、瓦間の父で森の千手一族の長だった忍。柱間が一族の長となってからは登場していないため、それまでのうちは一族との戦いで命を落とし柱間が長を継承したと考えられる。
忍の存在意義に対する考え方
忍びは戦って死ぬために生まれてくるものだとし、自身の子である瓦間が七歳で亡くなった際も涙一滴流さなかった。柱間が「いつまでこんな争いが続くんですか」と聞いた際は「敵という敵を亡き者にするまでだ」と答えている。
さらに子供を犠牲にしてまで戦いを続ける姿勢に柱間が不満を漏らした際は「奴は一人前の忍びとして戦って死んだのだ!子供ではない!」などと明らかに論点の違う理不尽な理屈を放って柱間を殴りつけている。典型的な戦争賛美者なのだろう。
忍者としての能力
最強と謳われた森の千手一族を束ねた長なのだから当時最強クラスの忍であったことは間違いないだろう。千手一族と双璧を為したうちは一族の(おそらく)長であるうちはタジマと互角の実力を持っていたことからもその力量が伺える。
考え方の方向性はともかく一貫して意志を貫き通す頑固さは一族の長としては重要な資質といえる。このくらいの気迫と堅物さがなければ戦争だらけの世の中で一族をまとめあげるのは難しいのだろう。
仏間は木遁忍術を使えるのか
よく話題に上がるのが千手一族に柱間以外に木遁忍術が使える忍がいたのかという話である。木遁忍術が血統によって受け継がれるはずの血継限界で、柱間が使える以上は仏間も使えるはずなのだが、仏間が木遁忍術を使えたのかは定かではない。
そもそも「血継限界は子々孫々受け継がれる」という点と「木遁忍術は初代火影だけの術」という点、そして「木遁忍術は水遁と土遁を合わせた血継限界」という点が矛盾してしまっている。
しかし最近は「血継限界は子々孫々受け継がれる」という設定がないがしろにされてきており、「血継限界は二種類の性質変化を組み合わせたもの」というだけになってしまっているため仏間が木遁忍術を使えない可能性も十分考えられる。