ナルト同様、人柱力として疎まれ、孤独に生きてきた我愛羅。だが、早くからイルカや三代目火影という理解者に恵まれたナルトに比べ、早くに夜叉丸という理解者を失った我愛羅の孤独はより深く、暗いものだっただろう。この記事ではそんな孤独から抜け出し、里長となった彼の名言を集めてみた。
我愛羅はNARUTOの中でも筆者が特に好きなキャラクターだけに、少々変わったチョイスもあるかもしれないが、それはそれで楽しんで頂けるのではないだろうか。
オレはオレ以外全ての人間を殺すために存在している
兵器として生み出された上、砂隠れにとってその存在すら消し去りたい過去の遺物となった我愛羅が、苦難の末に結論付けた己の存在意義。
生きる理由を見失っていた我愛羅はこの結論に則り、自身に差し向けられる暗殺者を返り討ちにし続けることで生きている理由を実感できるようになった。
血は出ないけど…ここんとこがすごく痛いんだ
肉体的な「痛み」を知らなかった幼少期の我愛羅が、世話役の夜叉丸に「痛み」とはどういう感じか教えてもらった際、口にした言葉。
胸を押さえながら「ここんとこがすごく痛い」と言う我愛羅に、夜叉丸は傷には「体の傷」と「心の傷」があること、そして心の傷を癒せるものはただ一つ、他人からしかもらうことのできない「愛情」であることを教えた。
砂さえあれば何でもできる
「砂が無ければ何もできない」という君麻呂の指摘に対して放った言葉。
砂を主な武器としている我愛羅は砂漠地帯でもない限り常に重い砂を持ち歩かなければならないが、いくらかの砂さえあれば土中で石や鉱物を削って砂を無限に(チャクラがある限りだが)作り出すことができる。
己にとって大切なモノが必ずしも”善”であるとは限らない
我愛羅は文字通り命尽きるまで大蛇丸のために戦った君麻呂を「うずまきナルトと同じだ」と評した。この言葉にリーは反論するが、それに対して再び「いや、たとえそれが”悪”だとわかっていても、人は孤独には勝てない……」と口にする。
オレもいつか、誰からも必要とされる存在になりたい。恐るべき兵器としてではなく、砂隠れの風影として。
うずまきナルトとの出会いを経て、今までの自分を変えて風影を目指すことを決めた時の我愛羅の名台詞。この時から我愛羅の存在意義は変わり始めた。
アンタ達はいつ己を捨てた?
我愛羅ファンには説明不要の名言。五影会談で発したこの言葉は我愛羅を若僧と甘く見ていた影達の心中を揺さぶった。
世界を守るにはオレは若すぎる!浅すぎる!だから…皆の力を貸してくれ!!同意するものはオレに続け!!
忍連合軍を前に行った演説の中で我愛羅が口にしたセリフ。この言葉で忍連合軍の指揮は一気に高まり、まとまりを見せた。かつては己のみを信じ、己のためだけに生きていた我愛羅の大きな変化が見て取れる。