霊化の術

霊化の術
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十二 67ページ 著者:岸本斉史

霊化の術とは

霊化の術は生き霊となって相手に憑りつき殺す加藤ダンの忍術。多くの忍を殺めてきたことは本人も認めており、ダンの生きていた頃の忍世界の情勢や上忍という立場からみても間違いないだろう。

第四次忍界大戦でイタチがカブトの穢土転生を解除した後、自らの意志で動けるようになったダンはこの術で霊体となり綱手の元へ駆けつけ、再会を果たすとともにチャクラを分け与えて危機を救った。

秋道チョウザはこの術を知っていたらしく印をみて霊化の術だと分かったほか、特性も知っていたようで質問してきた若い忍に聞かれて説明していた。

威力

ダンが作中で霊化の術を使用したのはこの一回のみのため詳しい作用はわかっておらず、どのように回避できるかや憑りつかれた相手が抵抗可能なのかどうかも定かではない。

しかし術の特性から察するに山中一族の秘伝忍術である心転身の術のように自身の精神エネルギーを放出しているものではないかと思われるため、チャクラ量に大きな差があれば抵抗は可能なのではないだろうか。

疑問なのは心転身の術のように精神エネルギーそのものとして放出しているわけではなく、自身の霊体として放出しているため直線的ではなく自在に動きを変えられることと外れたとしても何度でもやり直しができるのではないかということだ。

もしそうであれば効力に対してあまりにリスクが少なすぎるように思える。とはいっても霊化している間は自身の体を動かせないというデメリットはあると考えられるので全く弱点がないわけでもなさそうだ。

応用力

攻撃範囲がどの程度の距離までかによって応用性は大きく変わってくるが、第四次忍界大戦でダンが使用した際に綱手との距離はかなり離れていたと考えられるのでかなり遠距離まで使えるという前提で記載する。

攻撃にはもちろんだが特に暗殺用の術と考えられる。自身が無防備になってしまうとしても姿を隠して遠方から攻撃すれば相手のカウンターは考慮しなくていいうえ、霊体での接近に敵が気付けるかどうかも怪しい。

さらに偵察は遠方までできるうえ木などの物体もすり抜けられると考えればかなりの情報を欲しいままにできる。霊化の術の使用時に綱手と会話していたことから得た情報を離れた味方に伝えることもできるだろう。

近距離の戦闘ではおそらく使えないだろうが霊化して動けるスピードがさほど遅くなく、物体をすり抜けることができて、相手に気付かれずに接近できるのであれば、障害物の多い地形では物陰に隠れて相手の攻撃が自分の体に命中する前に憑りついてしまえばいいとも考えられる。

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