出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ四十一 186-187ページ 著者:岸本斉史
ペイン六道とは
ペインは雨隠れの里で神と崇められる存在。実は個人ではなく輪廻眼の能力を持った六人を総称してペイン六道としているが、雨隠れの部下には小南が使いの天使として伝令を与えているため姿はおろか素性もほとんど知られていない。
その正体は長門によって蘇らせられ操られている死体で、体には長門のチャクラを受信するための金属棒が埋め込まれている。六体には六道の能力とそれにちなんだ名が割り振られ、一体につき一系統の能力を使用するほか視界は六人全てで共有しており、抜群のコンビネーションと視野の広さを誇る。
基本的に一体のみが行動しており残りは雨隠れの里の塔の隠し部屋にあるカプセルの中で眠っている。自来也と戦った際は畜生道を先行させたが戦いの中で他のペインたちを口寄せした。また、暁の会合に参加しているのはシルエットから天道だと思われる。
六体の呼び名とそれぞれの能力
餓鬼道
太った男性の姿をしており相手の忍術を吸収する能力を持っている。自来也の超大玉螺旋丸やフカサク・シマとの合わせ技である仙法・五右衛門などを吸収してみせたが、ナルトと戦った際は自然エネルギーを取り込んでしまい蛙になってしまった。
後に穢土転生された長門が使用した際は白髪が黒髪に戻っていることから、吸収したチャクラを自身に転換できるようだ。その割に生前の長門が衰弱しっぱなしだったのはそれ以上にチャクラを消費していたか、直接吸収しなければ回復には当てられないためだと考えられる
人間道
長髪の男で対象者の頭に手をかざすことで記憶を読み取ることができる。そのスピードは装置もなしにシズネから一瞬でナルトの居場所を読み取るほどであり、その道のプロフェッショナルである山中いのいちすら軽く凌駕する。記憶を読み取ったあとはそのまま魂らしきものを抜き取って即死させることができる。
畜生道
自来也がペインの元を訪れた際に最初に姿を現したペイン。口寄せの術を使いカニや犬、カメレオンなど様々な動物を口寄せし他のペインを口寄せしたのも畜生道である。
もともとは自来也が大ガマ仙人の予言に従って旅を始めたばかりの頃山道で襲ってきた風魔一族の男で、額の傷から自来也はこのことを思い出している。自来也の結界トラップに引きずり込まれて死亡した後は別の女の死体が新たな畜生道となっている。
地獄道
外見はいかつい中年男性で黒い炎に囲まれた閻魔を象ったと思われる物体を呼び出す。対象者を掴んで質問しその質問に対して嘘を答えると魂を引きずり出され殺されてしまう。抜き取った魂を使って他のペインを蘇生させることもできる。
外道輪廻天生の術で死者を蘇生させる時もこの閻魔のような化け物から魂が解放され元の体に戻る。
修羅道
外見も中身もロボットのようになっており破壊された際は歯車など機械の部品のようなものが飛び出している。小型ミサイルやロケットパンチ、ビーム砲などそれまでNARUTO-ナルト-に登場したカラクリよりも明らかに近代的な装備がなされている。
天道
長門と小南の仲間で暁の創設者でもある弥彦の死体を元にしているペインで引力と斥力を自在に操る。ペイン六道の中でも中心的な個体で、ナルトと戦った際も早い段階で天道と一対一となっており、ペインの中で唯一使用する術にも神羅天征や万象天引などそれらしい名前が存在する。
また他のペインたちのコントロールを解き天道に力を集中することでさらに大きな力を引き出すことができる。木の葉隠れの里を全壊させた巨大神羅天征はこの状態で放たれたが、あまりにも強大な力と引き換えに長門の命を消耗させてしまう。
新たなペイン六道
長門亡き後輪廻眼を奪って移植したトビが先代の人柱力を使って新たなペイン六道を作り上げている。長門のペイン六道とは違い左目が輪廻眼、右目が写輪眼になっているうえ改めて人柱力にされている。
六道の力も使用可能ではあるが中の尾獣の制御に力を割かなければならないことや、既に対処法が割れていることなどから視界の共有のみしか使用していない。