出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十二 124ページ 著者:岸本斉史
チャクラの始祖 十尾
十尾は一尾から九尾までの全尾獣の集合体で、チャクラの始まりであり国造りの神。「天目一箇神(あめのひとつのかみ)」「ダタラ」「デイダラボッチ」など様々な別名を持ち六道仙人が自ら人柱力となって封印するまでは人々を苦しめ恐れられていた。
六道仙人は死の際に十尾のチャクラを9つに分割し陰陽遁により各尾獣を作り出し、チャクラを抜かれた十尾の抜け殻は外道魔像となり封印石とも呼ばれる月に封印された。
海を飲み地を裂き山を運んでこの地を作ったとされる祖で土や水や空気に感じるものと同じ自然エネルギーそのものであり感情や自我は持っていない。そのため九尾モードでは感知できず仙人モードで感知することができるが計り知れないことが量れるだけであった。
月の眼計画
死の際に輪廻眼を開眼したうちはマダラは月から外道魔像を口寄せすることができるようになり、地下で外道魔像からチャクラを供給することで生きながらえつつ月の眼を考案する。
それは十尾の封印石である月に幻術を反映させこの世の全ての人々を幻術の世界に導くというものだったが、そのために必要な膨大なチャクラさえ十尾を復活させ人柱力となれば可能となるとマダラは考えた。
しかしマダラは外道魔像からチャクラを供給し続けなければ生きられないほど弱っていたため自ら実行に移すことができずにいたが神無毘橋の戦いで地下に落ちてきたうちはオビトと出会い、オビトが計画に賛同するとマダラの作り出した柱間の人造体ゼツとオビトに計画を託して命を絶つ。
このときマダラはあらかじめ自身の輪廻眼を長門に移植しており頃合いをみて長門の命と引き換えに輪廻天生の術で自身を全盛期で生き返らせる予定だったが、長門がナルトに希望を見出し木の葉の人々に輪廻天生の術を使用したため計画に狂いが生じた。
十尾復活
うちはオビトはマダラの計画に沿い長門を操り暁を結成させ一尾~七尾までを外道魔像に封印するも、その過程でメンバーの大半を失い残りの八尾と九尾を手に入れるため五大国相手に第四次忍界大戦を宣戦布告する。
しかし五大国が団結して作った忍連合軍に苦戦を強いられ八尾のタコ足1本と九尾のチャクラの一部を持った金角銀角兄弟を利用することで不完全ながら十尾を復活させる。
あくまで目的は無限月読の発動でありそのためには十尾の復活は完全である必要はないとしたが、カブトの穢土転生によって蘇ったうちはマダラには「せっかち」とされた。
戦闘面
単純に一尾~九尾までの全てのチャクラを足した強さを持つとされるが復活した十尾には八尾と九尾のチャクラが一部しか取り込まれていないためやや劣化していると考えられる。
それでもおぞましい程の強さを誇り他の尾獣とは比べ物にならない威力の尾獣玉を放つ。その射程距離もはるか彼方まで届き前線からかなり離れていた忍連合軍の作戦本部すらものの数秒で消し飛ばした。
十尾自体は感情を持たないためマダラとオビトが十尾と管で体をつなぎコントロールしていた。その後大蛇丸が穢土転生した歴代火影の活躍でオビトが倒れたかに見えたがオビトは人柱力となって十尾を取り込んだ。