出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十八 109ページ 著者:岸本斉史
最強の幻術 別天神
別天神はうちはシスイの万華鏡写輪眼の瞳術。対象者に幻術に掛けられたと気づかせることなく操ることができる術で効力は穢土転生による操作すら上書きしてしまうほど強力なものだが、イタチいわく一度使用すると千手柱間のチャクラでもない限り十数年は使用できないという欠点がある。
作中では物語開始時にシスイは既に亡くなっており、その眼を奪ったダンゾウと眼を託されたイタチが使用している。ただしダンゾウの瞳術使用時に別天神を断定するような描写はないため通常の幻術だった可能性もあり、イタチは口寄せ烏(カラス)に移植して使用したため自ら使ったわけではない。
応用力
月読のように瞬時に幻術を体感させられるわけではないため複数戦闘では使用が難しく、一対一の戦闘ではもともと幻術を解くことが困難なため通常の幻術が強力になった程度となってしまう。
しかし幻術が活かされるのは何も直接戦闘の時だけではなく、特に隠れ里が国と同等の力を持つNARUTOの世界ではダンゾウが行ったように外交の場での使用が効果的だろう。他里と表面的な摩擦を起こさずに意のままに操れるという点がこの術の最強たる所以ではないだろうか。
別天神を使う忍
うちはシスイ
別天神を宿した万華鏡写輪眼の本来の持ち主。かつて別天神によってうちは一族のクーデターを防ごうとしたがダンゾウに阻止されその際に右眼を奪われる。その後イタチに自らの左目と木ノ葉隠れの里、そして一族の名を託して命を絶った。
志村ダンゾウ
シスイから奪った右眼を自身に移植している。五影会談でミフネに幻術をかけ忍連合軍の結成と自らをそのリーダーに推薦するよう仕向けるが水影の護衛である青の白眼によって見抜かれ信用を失墜させた。
うちはイタチ
サスケが里の驚異となった場合に「木ノ葉を守れ」という幻術をかけるつもりでサスケを正すことができる唯一の存在と信じたナルトに口寄せ鳥ごとシスイの眼を託したが、死後カブトの穢土転生によって蘇りナルトの前に立ちふさがった自分自身が別天神の幻術にかかることになった。
その後天照によってシスイの眼を焼失させており、ダンゾウも死の間際に自ら右眼を潰したためシスイの眼は第四次忍界大戦半ば以降現存していない。