月の眼計画

月の眼計画
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十 72ページ 著者:岸本斉史

理想の創造 月の眼計画

月の眼計画はうちはマダラが計画し、実行の大部分をトビに任せた壮大な計画。輪廻天生の術によるマダラの完全な復活と十尾の復活、さらにマダラが十尾の人柱力となってその膨大なチャクラで幻術を月に投影し、全ての人々を幻術の世界に引き込み理想の世界を創ることを目的としていた。

千手柱間との壮絶な戦いで死んだと思われていたマダラだったが、実は生きていただけでなく、柱間の細胞を手に入れ地底深くに潜んで傷口にその細胞を移植していた。

当初は何も起こらなかったものの寿命が尽きかけた時、輪廻眼を開眼。これにより六道仙人によって月に封印されていた十尾の抜け殻、外道魔像を口寄せすることができるようになり、魔像からチャクラを供給することによって生きながらえていた。

さらに魔像を触媒にして柱間の細胞を培養してゼツを作り出し、ゼツを使って長門に輪廻眼を移植するという計画の一端を進めていたところ、神無毘橋の戦いで岩に押しつぶされたオビトを発見。地底から出ることが敵わない自分の代わりに計画の遂行を託した。

マダラとオビトの関係

リンの死がきっかけでこの世に絶望したオビトはマダラの計画に賛同し、マダラに成り代わって計画を進めたが、心からマダラを信頼したわけではなく、自らが人柱力となって月の眼計画の主軸を担うつもりでいた。

マダラもまたオビトを信頼していたわけではなかったが、輪廻転生での完全な復活のためには一度絶命しなければならず、その後の展開はオビトに任せきりになるためオビトよりも大きなリスクを冒していたと言えるだろう。

マダラは復活しさえすればどんな状況であれほぼどうとでもできるだけの力と自信を持っていたのだろうが、復活前に長門の裏切りやカブトによる穢土転生など、計画にいくらかの狂いは生じてしまっていた。

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