薬師ノノウ

薬師ノノウ
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十一 123ページ 著者:岸本斉史

孤児院のマザー 薬師ノノウ

薬師ノノウは身寄りのない子供たちを育てる孤児院のマザー。桔梗峠の戦いに巻き込まれて記憶喪失になっていた薬師カブトを助けたのもノノウで、孤児院で引き取って名前とメガネを与えた。ノノウに与えられたものは名前とメガネ、そして孤児院という居場所はカブトにとって自分を説明できる大切なものとなった。

歩きの巫女

ノノウの孤児院は大戦中であった木の葉の忍たちの手当てをすることで支給される援助金で成り立っていたが、ある日ノノウのもとに暗部の「根」のリーダーであるダンゾウが訪れる。

かつて「根」の諜報部一のエリートで歩きの巫女と呼ばれたノノウに岩隠れの里への長期潜入任務を要請するためで、断れば今後院に援助金は入らないうえ金や子供たちを盗むと暗に告げられたノノウは断ることができずこれを受諾した。

その際に院の子供を一人「根」に差し出すことも強要され、このやりとりを聞いていたカブトはノノウのためを思って「ボクは忍者に向いてる」と言い自ら名乗り出る。

岩隠れへの長期潜入任務

岩隠れへの里への潜入任務を受けることになったノノウだったが、カブトが院を出てすぐダンゾウにカブトが本当は院のためを思って名乗り出たことを知らされカブトの解放を願うが、ダンゾウはその条件としてある男の暗殺を命令した。

その男こそカブトだったのだが、「根」は二人が会わないよう潜入敵地を離してノノウには写真でカブトの成長過程を知らせていたため、ノノウは途中からその写真が別人にすげ替えられていることに気付かず、数年後ついに見つけたカブトを襲撃し反撃を受けて死亡する。

スパイとしてあまりにも優秀すぎたノノウとカブトは「根」にとって危険人物とされ共倒れするよう仕組まれたのだった。ちなみに岩隠れ潜入中はナニガシという偽名を使っていた。

忍者としての能力

「根」の諜報部一のエリートだったことからもスパイとして優れた能力を持っていたことがわかる。また、ダンゾウは長期潜入任務を引退したノノウに依頼(強要だが)した理由として木の葉への忠誠心と強靭な精神力を挙げている。

この時ダンゾウはこの長期任務を任せられる忍は今の「根」にはいないとしたが、最初から使い捨てるつもりで任務を与えていたのであれば単なる口実だったとも考えられる。

「こやつは木の葉を売るようなくノ一でないことは知っている」と言っておきながら「知りすぎた」として殺害していることや、ダンゾウの性格を考えてもノノウを任務に就かせるために都合のいいことを言ったのではないだろうか。何よりダンゾウが十分な部下がそろっていない状態を作るとは考えづらい。

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