出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十三 120ページ 著者:岸本斉史
九尾の妖狐 九喇嘛
九喇嘛は六道仙人が十尾を分割して生み出した九つの尾獣のうちの一体、九尾の本当の名前。尾獣は九尾のように尾の本数+尾で呼ばれるがそれは人間が勝手につけたものであり全ての尾獣には本来は九喇嘛のように名前がある。
天災、厄災の象徴とされどこからともなく現れては人里を襲うなどとされ恐れられていたが反面その力を兵器として利用しようとする動きもあり、各国がその巨大な力を手に入れようとした。
初代火影千手柱間が手にしてからはうずまきミトにより封印されそれ以降は木の葉隠れの里が保有してきた。現在はうずまきナルトの体内に封印されている。
尾の数で強さを決め付ける癖がありそのため尾の数の最も少ない一尾の砂の守鶴とは犬猿の仲らしい。
ナルトに封印されるまで
木の葉隠れの里設立後、里を抜けたうちはマダラは写輪眼により九喇嘛を操り何度も木の葉隠れの里を潰そうとするもその度に柱間が退けうちはマダラが終末の谷での決戦に敗れてからは柱間の手に渡る。
その後柱間の妻うずまきミトが自ら人柱力となり自身の体内に封印、出産時に封印が解けそうになった以外は大きな問題は起きずミトが老いたころ次の人柱力として連れられてきた同じくうずまき一族のうずまきクシナに受け継がれる。
クシナが四代目火影波風ミナトとの間にできた子のナルトの出産時に面の男によりクシナから引き剥がされそのまま写輪眼で操られて木の葉の里を襲うがミナトは契約封印により面の男から引き離し、半分を屍鬼封尽により自身に封印し残りの半分を八卦封印によりナルトに封印した。
ナルトへのチャクラ還元
ミナトの八卦封印はナルトにチャクラを還元するように組まれており第一部では主にナルトが危機に陥った際に感情の昂ぶりによって九喇嘛の朱いチャクラが引き出されることがあった。
中忍試験前に九尾のチャクラを自在に引き出せるようにするため自来也がナルトを谷に突き落とした際に初めてナルトと心の中で会話している。終末の谷でサスケと戦った際もナルトに心の中で呼びかけその力を貸し出した。
第二部ではナルトもある程度意識的に九喇嘛のチャクラを引き出すことができるようになるが四本目の尾を出現させると自我が保てなくなるためヤマトの提案でその力を封印。
ペイン六道との戦いでもナルトの危機に八本目の尾まで出現するがミナトがナルトの中に残しておいたチャクラにより再び封印した。
ナルトが雲隠れの里で八尾の人柱力であるキラー・ビーに教えを乞い九尾のコントロール修行を行うとクシナの手助けもありナルトは九喇嘛からチャクラを引き抜き自在に使用できるようになった。
うずまきナルトとの関係性
もともと自分を兵器としてしか扱わない人間のことを嫌っておりナルトに対しても例外ではなかったが、ナルトの行動を見ていくうち少しずつだが心を開き気に掛けるようになっていった。
九尾チャクラコントロール後は戦場へ向かうナルトに自分から心の中で話しかけ、その際ナルトの言った「いつかおめーの中の憎しみもどうにかしてやりてーと思ってる」という言葉が決め手となり第四次忍界大戦中にナルトに完全に心を開き共闘する。
もともと口が悪く捻くれておりいざというときはナルトにチャクラを貸し与えていたが完全に心を開いてからは特にツンデレ化してしまっている。「べ、別にお前のために協力してあげるわけじゃないんだからねッ!ただマダラに操られるくらいならお前の方がマシだっていうだけなんだからねッ!!」
使用する術
尾獣玉
九喇嘛の尾獣玉はとりわけ強力で一尾~七尾までの尾獣玉を弾き飛ばした。