出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六 100ページ 著者:岸本斉史
伝説の三忍 大蛇丸
大蛇丸は元木ノ葉隠れの里の忍で、自来也、綱手と共に「伝説の三忍」と呼ばれている忍。三人はかつて猿飛ヒルゼンを師として班を組んでいた。幼少より忍の才は抜きんでており数十年来の逸材として将来を嘱望されていた。
目的の為にはどんな犠牲をも厭わない残忍な気性の持ち主で、全ての術を知る時間を得るために人体実験を繰り返し他者の肉体に乗り移る術不屍転生を完成させて実質的な不老不死となっている。
ヒルゼンには四代目火影の候補として考えられていた時期もあったがその歪んだ思想ゆえ危険視され、人体実験が見つかった際に木の葉の里を抜けている。性別は男だが「あら」「~わよ」などオネエ言葉で話す。幼いころは普通の口調だったのだが何故女のような口調になったのかは不明。
木の葉崩し編まで
里を抜ける以前は志村ダンゾウ配下の「根」の一員として行動しており、その中で後に側近となる薬師カブトと出会い、その医療忍術の才能を見抜き忍に誘ったものの断られる。
しかしその後育ての親である薬師ノノウと院のために自ら志願して「根」に加入し、任務中自らの手でノノウを殺害してしまったカブトもとへ再び姿を現し錯乱する彼に「自分が知りたければこの世のありとあらゆる情報を集めつくせばいい」と言葉をかけ手中に引き入れた。
禁術の開発が発覚して里を追われてからは暁に入り活動していた。うちはイタチの肉体を転生の器として手に入れようとするが失敗し、第二部から約10年前に組織を抜けている。
そのほか音隠れの里を創設し複数のアジトを作り勢力を拡大しながらも忍術の研究を続けていた。里を抜けた後もダンゾウとの接触は何らかの形で続いており、初代火影・千手柱間の細胞を提供している。
中忍試験
ナルトたちが受験した年の中忍試験に音隠れの忍に扮して潜入。イタチと同じうちはの血を持つサスケの肉体を狙い、死の森で天の呪印を与えいずれ自分の元へ来るよう布石を敷いた。その後かつての部下だったみたらしアンコに追跡されるも一蹴し「試験を中止すれば木の葉を潰す」と脅している。
本戦ではサスケとの戦いで我愛羅が暴走したことをきっかけに砂隠れの忍とともに木の葉崩しを開始。かつての師であり三代目火影となったヒルゼンと戦い、穢土転生で歴代火影である千手柱間、千手扉間、波風ミナトを口寄せするもミナトの口寄せには失敗する。
ヒルゼンを追い詰めるも彼の命を賭した屍鬼封尽で柱間、扉間を封印され、自身も両腕を封印され撤退する。このとき木の葉を襲った理由を気まぐれかのように語っているが第四次忍界大戦中サスケに別の理由があったのではないかと指摘された際は否定しなかった。
サスケへの転生計画
両腕を封印され印を結ぶことができなくなった大蛇丸は、同じ三忍のメンバーで医療スペシャリストである綱手に「大切な人を生き返らせる代わりに腕を治療しろ」と交渉を持ち掛けるがナルトにダンや縄樹の面影を見た綱手は直前で交渉を断り、自来也を巻き込んだ三すくみの闘いを繰り広げる。
その後サスケに音の四人衆をけしかけ力を求めて自分の下へ来るよう仕向け、サスケ奪還を受けたナルトたちにより四人衆に加え病に伏していた君麻呂をも失うがサスケを手中にする。
しかしサスケが到着する前に屍鬼封尽の後遺症で自らの肉体が限界を迎え、ストックしていた忍の一人・幻幽丸に転生したため不屍転生の特性上次の転生まで三年待たねばならなくなった。
その後サスケを事実上の弟子とし修行に付き合うが、間もなく三年が過ぎ転生ができるというところでサスケが謀反を起こす。戦闘中に転生するための異空間を作りサスケを捕らえるが、サスケの写輪眼による瞳術で逆に自分が乗っ取られてしまった。
このとき正体が白い大蛇であったことがわかり、幼い頃に両親の墓で白蛇の脱皮した皮を見つけたこととの関連が示唆されているがなぜこのような姿になったのかは明らかにされていない。おそらく不老不死のための数々の実験の果てではないかと思われる。
復活した大蛇丸
サスケがイタチとの戦いでチャクラを使い果たした際天の呪印に残していたチャクラから復活するもあっさりイタチに封印される。今度こそ亡くなったかと思いきや第四次忍界大戦でカブトの穢土転生を止めた後サスケがアンコの天の呪印から再び復活させる。
その後はサスケに同行し彼の望みを受け屍鬼封尽の死神の腹を裂き、歴代火影を穢土転生により蘇らせるとともに自身の両腕を復活させ、「木の葉を守る」と決めたサスケと共に戦場に赴く。
忍者としての能力
伝説の三忍と謳われその実力は中忍試験時に差し違えようとしたはたけカカシを殺気だけで圧倒し、四代目風影の暗殺や三代目火影であるヒルゼンを葬ったことからも伺える。
サスケも大蛇丸を倒せたのは術が使えない状態だったからで運が良かったとしており、暁と険悪な関係にありながらも始末されていなかったのも評価できるところだろう。
イタチを自分より強いと評価しており事実その肉体を諦めているため彼よりは弱いと思われるが、イタチは大蛇丸と同じく三忍の自来也と戦えばただではすまないとしているため僅差だろう。
ただこのときイタチはサスケの無事を確認することが目的であり、むしろ木の葉のためには自来也を殺したくなかったとも考えられるため鬼鮫を納得させるための方便だったのかもしれないが。
プロフィール
- ● 誕生日 10月27日
- ● 年齢 50歳→53歳
- ● 星座 さそり座
- ● 血液型 B型
- ● 身長 172cm→179.4cm
- ● 体重 57.3kg→63.9kg
- ● 趣味 新しい術の開発(主に禁忌とされるもの)
使用する術
風遁・大突破 -強力な風圧で敵を吹き飛ばす術。
口寄せ・三重羅生門 -羅生門を三重に口寄せし防御する。
口寄せ・穢土転生 -二代目火影扉間の卑劣な術。
潜影蛇手 -蛇を袖から口寄せし敵に咬みつかせる。
潜影多蛇手 -多数の蛇を口寄せし敵に咬みつかせる。
万蛇羅の陣
八岐の術 -八つの頭を持つ白蛇となる術。
五行封印 -漏れ出していたナルトの九尾チャクラを封印した。
消写顔の術 -他人の顔を剥がしなり替わる。
金縛りの術 -敵の動きを縛る。
不屍転生 -他者の肉体に自分の精神を乗り移らせる。
瞬身の術 -瞬時に移動する術。
影分身の術 -実体を作り出す分身術。
蟒蛇(ナルティメットアクセル2)