日向ネジ

日向ネジ
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ六十四 130ページ 著者:岸本斉史

天才 日向ネジ

日向ネジはナルトの一期上の忍者アカデミー卒業生で、所属はロック・リーテンテンと同じくマイト・ガイの担当する第三班。日向の分家として生まれ、父は日向ヒザシで、ヒザシの双子の兄・ヒアシの子である日向ヒナタは従妹にあたる。

担当上忍のガイが更なる努力を見据えて中忍試験の受験をあえて一期遅らせたため、ナルト達と同じ年に受験した。当時自他ともに認める木の葉の下忍で最強の男とされていた。

人の運命は生まれたときから決まっていて、変えることなどできないと思っていたが、落ちこぼれだったナルトに破れたことで心境が大きく変化し、運命にとらわれず目的に向かって生きるようになる。第二部では一部で木の葉隠れの下忍だった中で唯一上忍になっている。

日向宗家への憎しみ

日向の分家に生まれたため、宗家嫡子であるヒナタの三歳の誕生日に額に呪印を刻まれた。この呪印は宗家が分家を支配するためのもので、印を結べば脳神経を破壊し、殺すことすらできるため、分家の者はその絶対的恐怖から宗家に逆らうことができなくなる。父・ヒザシも日向分家の扱いを憎んでおり、ネジと共に宗家に訪れた際に殺気を放ってしまい、ヒアシに制されている。

幼いころ、父ヒザシが宗家であるヒアシを守るため身代わりとして殺されたため、日向宗家を憎んでいた。事の発端はヒナタが誘拐されてしまったことであり、また、宗家に生まれたため好待遇を受けながらも実力は自分よりもはるかに劣ることから、ヒナタに対しては見下すと同時に特に強い憎しみを抱いていた。

ナルトに破れた後、ヒアシからヒザシの死の真相を聞かされ、わだかまりは解消される。実際はヒアシはもともと自分が死ぬつもりであり、日向の家族の意向に逆らおうとしていたが、ヒザシが宗家としてではなく自分の兄としてヒアシを守りたいと言う自分の意思で、止めようとしたヒアシを制してまで身代わりを引き受けたのだった。

壮絶なる最期

第四次忍界大戦ではかつて憎んだ宗家、ヒアシとのコンビネーションも見せるが、ナルトをかばったヒナタをかばい、オビトとマダラのコントロールする十尾の木遁・挿し木の術に貫かれる。この時、仲間をかばって死を選んだ父の気持ちを理解して絶命した。

ネジの死に対する批判的な意見

ネジの死の描写には批判的な意見も多く、これまで作者のキャラの扱いが上手かっただけあり、筆者も残念に思ったことは否めない。正直、挿し木の術があまり強そうに見えなかったことや、奈良シカクや山中いのいちの死のインパクトが大きかった後などでタイミングも悪かったのだろう。

特に個人的にはNARUTO-ナルト- はバトル漫画という面よりも、人と人とのつながりやそれぞれの抱える悩みを深く表現していること、そして巧妙に張られた伏線などの要素が好きなので、「つながり」を失うこの場面がこうもあっさり描かれてしまったのは本当に残念だった。

しかし、実際に人は意外なほどあっさり死んでしまうこともあり、遺言すら残せないこともある。戦争中であればなおさらだろう。もしかすると作者は、しっかりと別れを告げることができたシカク達のすぐ後にこの描写をすることで、それを描きたかったのかもしれない。

忍者としての能力

木の葉最強の体術流派とされる柔拳を用いる日向一族始まって以来の天才と言われたその才能はすさまじく、本来日向宗家にしか伝えられないはずの術、八卦掌・回天を独学で会得していたり、カカシ写輪眼やヒナタの白眼でも見切れない点穴を見抜くこともできる。

サスケ奪還編では音の四人集と戦った中で、特製兵糧丸で極端なリスクを負ったチョウジを除けば、唯一砂の忍に助けられることなく自力で敵を倒した。

リーが「たとえ忍術や幻術は使えなくとも、立派な忍者になれることを証明して見せます」といった際に「忍術も幻術も使えない時点で忍者じゃないだろ」ともっともなツッコミを入れているが、少なくとも作中では彼も体術しか使っていない。

プロフィール

  • ● 誕生日      7月3日
  • ● 星座       かに座
  • ● 血液型      O型
  • ● 身長       159.2cm(13歳)→172.1cm(17歳)
  • ● 体重       45.8kg(13歳)→54.2kg(17歳)
  • ● 性格       クール、現実主義
  • ● 好きな食べ物   にしんそば
  • ● 嫌いな食べ物   かぼちゃ
  • ● 戦ってみたい相手 うずまきナルト
  • ● 好きな言葉    飛躍
  • ● 趣味       瞑想

使用する術

白眼          -日向の‎血継限界。チャクラの流れを見切る。
八卦掌・回天       -体中からチャクラを放出し、攻撃をいなして弾き返す。
柔拳法・八卦六十四掌  -敵の全身64箇所の点穴を突く。
柔拳法・一撃身
八卦空掌        -掌底を衝撃波にして飛ばす。
八卦空壁掌       -掌底の衝撃波で防御壁を作る。
絶招・八門崩撃(ゲームオリジナル)
柔拳法・八卦百二十八掌(ナルティメットヒーロー1~2・ポータブル/アニメでも使用)
柔拳法・八卦三百六十一式(ナルティメットヒーロー3、ナルティメットアクセル1~2)
八卦・破山撃(ナルティメットアクセル1~2/アニメでも使用)
八卦・四天空掌(ナルティメットアクセル1~2)
八卦の舞(ゲームオリジナル)
変化の術(アニメ)
変わり身の術(アニメ)

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