出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ八 131ページ 著者:岸本斉史
白眼とは
木の葉の里、日向一族の血継限界で、使用時はこめかみに血管のような筋が浮き出る。物体を透視したり何kmも先を見渡したりできる偵察に非常に便利な能力。日向家には宗家とそれ以外の分家があるが、どちらも白眼は受け継いでいるようである。
もともと透視に優れる能力でであり経絡系を流れるチャクラを見ることができるが、分家でありながら日向家始まって以来の天才と呼ばれた日向ネジの白眼は特に優れており、チャクラを放出する非常に小さな穴、点穴を見切ることができる。また、ほぼ360度の視界を持つため白眼を使う相手の索敵から逃れることは不可能に近い。
写輪眼も元をたどれば白眼に端を発しており、長い年月のなかで白眼の日向一族と写輪眼のうちは一族に分かれたとされる。写輪眼と比べ忍術をコピーしたりはできないものの、動体視力がより優れているためか日向一族は体術である柔拳を主に使用する。当初は写輪眼と一長一短かに思われたが、こちらは万華鏡写輪眼などのような上位の形態は登場していないため、話が進むにつれ目立たなくなってしまった。
柔拳との関係性
体の外部を破壊する剛拳と違い、内部破壊、特に相手のチャクラを乱すことを主とする柔拳は白眼が使える前提で作られた武術だと言える。経絡系に攻撃するため相手はチャクラがうまく練れなくなり、点穴を突かれればチャクラを使えなくなる。ちなみに拳骨は使わず、掌底を主としてつかう柔拳はおそらく中国武術をモチーフとしているのだろう。
多様な用途
白眼=柔拳のように考えがちだが、その真価は用途の広さにあると言えるのではないか。何kmも先を見ることができるため偵察に向かわせればほぼ確実に先に敵を発見することができるし、基本的に姿を隠して戦う忍者同士の戦いで360度の視界を持つ上透視ができるため一方的に相手の居場所を知ることができる。完全な360度ではなく僅かに死角が存在するが、通常の死角に比べればないようなもので、これといった弱点は見当たらない。
ちなみにヒナタは白眼の透視能力を使って中忍試験のペーパーテストをクリアしたが、これは相手の巻物などを奪わなくとも中の情報だけを見ることができるうえ相手に情報を奪われたことを勘付かれる恐れもないため、最良の情報強奪手段と言える。
ナルトの読者は思春期の少年が多いので、透視能力を使ってのぞきができると考えた人は少なくないだろう。ネジが白眼でテンテンや他のくノ一のの服を透かしたことがあるのかは謎だが、あの年頃なら興味を持ってもよさそうだ。いや、こんなことを書くとネジファンの方に怒られそうだ。ネジに限ってそんな下劣なことはしないだろう。