出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十九 126ページ 著者:岸本斉史
五代目火影 綱手
綱手はかつて伝説の三忍と呼ばれた木の葉隠れのくノ一で医療忍術のスペシャリスト。若い女性の姿をしているが忍術によって繕っており実年齢は50歳を超えている。性格は男勝りを通り越した暴君のうえ酒やギャンブルが大好きと、もはやオヤジである。
ストーリー開始時は行方不明となっており付き人のシズネを連れてあちこち旅をしていたが、三代目火影・猿飛ヒルゼンが亡くなったため後任として自来也とナルトが木の葉に戻るよう説得に現れる。
時を同じくしてヒルゼンとの戦いで負傷した腕を治してもらおうと大蛇丸も綱手を探し当て、死んだ弟と恋人を生き返らせることを条件に交渉を申し込まれ迷った末、取引直前でこれを拒否して自来也を含めた伝説の三忍による三すくみの戦いとなり、戦いの中でナルトの影響を受けて火影を継ぐことを決意する。
伝説のカモ
ギャンブルはあまりの弱さから「伝説のカモ」とまで呼ばれており、万一綱手が勝とうものなら大蛇丸が腕を治せと現れたり木ノ葉の里がペインに潰されたりととんでもないことが起こる。本人もこのことは自覚しており危険を察知するためのレーダーのようになっている。
血液恐怖症
かつて恋人の加藤ダンと共に任務にあたっていた際に負傷したダンを助けられず目の前で失ったことが原因で血液恐怖症となり、三すくみの戦いでもカブトにそれを利用されて戦闘不能になってしまった。
しかし「火影になるまで絶対に死なない」と言うナルトの姿をかつてのダンや弟の縄樹と重ね合わせて奮い立ち血を見ても怯まなくなった。
ナルトに対する信頼
上述の経緯もあってナルトに対する信頼は強く人柱力でもあるナルトの扱いで木ノ葉の相談役たちと激突することも多い。また、第四次忍界大戦では敵の狙いである人柱力を隠すという他の五影たちと意見が対立したこともあったが、ナルトもビーも大きな戦力だとする意見はあながち感情だけのものでもない。
忍者としての能力
突出した医療技術と知識を持ち、他の者ではお手上げだったリーの怪我をよくて50%の確率の手術だったとはいえ全快に導き、ペイン襲撃時はカツユを通して里の者たちを遠隔で治療していた。
また、医療忍者でありながら弟子に定める掟を破って自ら前線に出ることもありその緻密なチャクラコントロールを活かした怪力で相手を叩き伏せる。これは戦闘中であっても印を結ばずに治癒できる忍法・創造再生あってこそできることである。
第二部で弟子として育て上げた春野サクラが白豪の印を会得しているためこの例外はサクラにも適用されるのかもしれない。
プロフィール
- ● 年齢 51歳→54歳
- ● 身長 163cm
- ● 体重 48kg
使用する術
忍法・創造再生
額に長年溜め込んだチャクラを使って自らの細胞分裂を促進することで印を結ばずに傷の回復を可能にする術。ただし人間細胞が一生に行うことのできる分裂回数には限りがあるため実質寿命を削っていることになる。
桜花衝
拳に瞬時にチャクラを集中することで爆発的に威力を高めた正拳突き。派手な見た目とは裏腹に緻密なチャクラコントロールを必要とする。
口寄せの術
湿骨林から大蛞蝓(おおなめくじ)であるカツユを口寄せする。体を無数に分裂させて偵察に使ったり、カツユの分裂体が付いた人物を遠隔で治療することもできる。
痛天脚
大蛇丸・カブトとの交渉を決裂した際に地面を叩き割ったかかと落とし。激闘忍者大戦!シリーズでは「伝説のカカト落とし」、ナルティメットヒーロー2では「超かかと落とし」となっている。