チヨバア

チヨバア
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ三十 55ページ 著者:岸本斉史

砂隠れ相談役 チヨバア

チヨバアは砂隠れの里の相談役で、すでに忍としては現役は引退しており弟のエビゾウとともに隠居生活を送っていた。よほどヒマなのだろう、死んだふりをしてエビゾウをからかったりしているが、歳のせいもあってリアルなためエビゾウを困らせている。名前はチヨだが、お婆ちゃんなのでチヨバア、チヨバア様と呼ばれる。

五代目風影である我愛羅が暁にさらわれた際も自分たちは隠居した身だとして姿勢を見せなかったが、暁のメンバーに里を抜けた孫、赤砂のサソリがいるとわかり協力姿勢をみせる。毒の専門家で、カンクロウの手当てにあたるがサソリの調合した毒を解読することができず、自分にできないならあとは木の葉の綱手姫くらいにしかできないとした。

戦争を経験しているため他里を信用しておらず、同盟は口約束のようなもので、結局頼れるのは自里の力だけだとしていた。我愛羅の救援にも木の葉からは形式だけの下っ端が送られてくると考えていたが、派遣されてきた春野サクラは綱手の弟子であり、カンクロウの毒を抜き取り解毒薬まで調合したことに驚き、ゆっくりとだが時間が流れ、同盟国間の関係も変わってきていることをエビゾウと共に感じる。

かつての戦争で息子を木の葉の白い牙・はたけサクモに殺されており、強い恨みを持っている。そのため容姿がそっくりなはたけカカシをみたときは、サクモがすでに死んでいることを知っていたにもかかわらず、取り乱していきなり襲いかかった。五代目火影・綱手とはライバルであり、かつて戦場で自分の作った毒をことごとく解毒されたことを口にしている。

孫・サソリとの戦い

我愛羅奪還に同行するはずだったテマリと砂の忍たちが国境警備にあてられたため、木の葉だけで我愛羅の奪還に向かうことになりかけたが、チヨバアが自ら願い出て同行する。

サソリ傀儡の術を教えたのはチヨバアであり、実戦経験も豊富なうえサソリの傀儡・ヒルコの構造や仕込みもある程度把握していたため、サクラをチャクラ糸で操り攻撃を回避させたり、チャクラ糸を極限まで見えにくくしてヒルコの尾に仕込むなど、その駆け引きの妙でサクラと共にヒルコを破壊する。

三代目風影や自分自身を傀儡とするサソリに苦戦を強いられながらもサクラの解毒薬の助けもあり、最後はサソリの作った傀儡、父と母でなんとかサソリを破壊する。このときサソリには自分の攻撃が見えており、僅かな隙が生じなければやられていたのは自分たちの方だったとしている。

次の世代に託した想い

サソリを倒し、ナルト達もデイダラを退け我愛羅を奪還するが、すでに尾獣である守鶴を抜かれて命を落としていた。今回の木の葉の対応や他里の忍がカンクロウを救ってくれたこと、ナルトの我愛羅に対する想いに未来への希望をみたチヨバアは最後の力を振り絞り、転生忍術で我愛羅を生き返らせる。

そして最後に自分のしてきたことは間違いであったこと、これからの砂と木の葉の関係は自分たちのものとは違ったものになること、そしてナルトが今までにない火影になって未来を大きく変えることを願い、信じて死んでいった。

忍者としての能力

毒と傀儡を専門とする忍で、特に指の数だけ傀儡を操る白秘技・十機近松の集はたった一人で城を落としたとされるほどである。また、医療忍術も会得しており、サソリとの戦いではサクラを治療する場面もあった。

年老いてはいるが、サソリの傀儡・ヒルコの攻撃をかわすほど身のこなしも素早く、何より実戦経験の豊富さから傀儡使いの重要な技である仕込みは鮮やかである。サソリのように全身ではないが、自身の腕を傀儡に改造しており、盾にすることができる。

使用する術

チャクラ糸
白秘技・十機近松の集
転生忍術

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