天才忍者のオンパレードと呼ばれるNARUTO-ナルト-だが、実際に天才キャラはどれくらいいるのだろうか。筆者が天才だと思うナルトのキャラとその理由を思いつく限り挙げてみた。
なお、天才の定義は常人が努力しても絶対にできない術や技、偉業を為している者とする。
体術の天才
ロック・リー
落ちこぼれでも努力で天才に勝つ、的なキャラだったはずだが八門遁甲を第五・杜門まで開放するのは努力でどうこうできるレベルではなく、カカシ公認の天才である。体術しか使えないため天才忍者というより天才武道家かもしれないが。
マイト・ガイ
リーでさえ今のところ第五・杜門までしか開放していないが彼は第七驚門まで開放している。そのうえリーと違い体術以外にも口寄せの術を使用するなど忍術も会得している天才上忍。
日向ネジ
木の葉最強の体術流派柔拳の使い手である日向一族の生まれで、その中でも一族始まって以来の天才。日向の血継限界・白眼を使いこなし下忍の頃には点穴まで見切れるようになっているほか、日向の跡目にのみ口伝される技である八卦掌・回天を独学で会得している。
医療忍術の天才
春野サクラ
綱手にシズネ以上の逸材と認められ、事実綱手に長年師事していたシズネですら会得できなかった白豪の印を体得している。砂隠れの毒のスペシャリストであるチヨバアですら対処できなかったサソリの毒の解毒に成功している。
綱手
伝説の三忍と呼ばれた忍の一人で右に出る者のいない医療スペシャリスト忍者。自身の開発した忍法・創造再生は細胞分裂を促進することで致命傷すら再生するため戦いで死ぬことはないと語っている。
頭脳の天才
奈良シカマル
説明不要のIQ200の天才忍者。一瞬で次の手を20通りも考え出すキレ者で中忍試験でも唯一昇格している。
奈良シカク
IQ200のシカマルが将棋で一度も勝ったことがない天才を超えた天才。20手先まで考えているはずのシカマルを王手になるまで気付かせなかったという偉業は伝説。
傀儡の天才
チヨバア
砂隠れの相談役で傀儡と毒のスペシャリスト。カンクロウが受けたサソリの毒は砂隠れの現役医療忍者では対処できず、上役であるバキが隠居しているチヨバアに助けを求めたことから砂隠れで彼女以上に毒に詳しい忍はいないのだろう。チヨバアが対処をあきらめた際に木の葉に頼るしかなくなったこともそれを裏付けている。
戦闘面でも白秘技・十機近松の集でたった一人で城を落としたとされることから、彼女もまた常人には及びもつかない天才であることが伺える。
サソリ
チヨバアを上回る百体もの傀儡を操る赤秘技・百機の操演では一人で一国を落としたという快挙を成し遂げている、天才としか言いようがない傀儡使い。
普通に天才
うずまきナルト
四代目火影・波風ミナトと封印術に長けるうずまき一族のうずまきクシナの子という血統に生まれる。ミナトが開発に三年かけた会得難易度Aの超高等忍術・螺旋丸を影分身を使ってとはいえ数か月で会得した。
さらにミナトがなし得なかった螺旋丸に性質変化を加えた新術を開発し、伝説の三忍と謳われた自来也以上の仙術を短期間で会得、さらにはかつて誰も為し得たことがないであろう人柱力としての九尾の完全なコントロールに成功する。
うちはサスケ
千手と双璧をなした最強の忍一族であるうちは一族というエリート血統。忍者アカデミーは全科目主席で、在籍中に中忍クラスの術である火遁・豪火球の術をも会得している。
一族しか持ちえない血継限界・写輪眼を持ちうちは一族の歴史の中でも数人しか開眼していないとされる万華鏡写輪眼を開眼。さらには万華鏡写輪眼の中でも稀とされる須佐能乎(スサノオ)まで開眼している。
はたけカカシ
伝説の三忍の名すら霞むほどの天才忍者で木の葉の白い牙と呼ばれたはたけサクモの子。カカシ自身も他国に知れ渡るほどの実力者で、自国でも綱手が意識不明に陥ったとき六代目火影候補として名が挙がるほど。
ヤマト(テンゾウ)
暗部でも火影直轄というトップクラスの忍。大蛇丸による人体実験の結果唯一の生き残りで、初代火影だけの忍術とされた木遁忍術を使用できる。
猿飛木ノ葉丸
ナルトから教わった影分身との併用とはいえ下忍になりたてで超高等忍術・螺旋丸を会得。さらにエリート教師エビスを追い詰めたペイン地獄道に螺旋丸を命中させ一時的とはいえ戦闘不能にしている。
うちはオビト
うちはの歴史の中でも数人しか開眼していないとされる万華鏡写輪眼を開眼しており、マダラから得た柱間細胞や輪廻眼の力もあるとはいえ六道仙人以来の十尾の人柱力となった。
そもそも彼は自身の万華鏡写輪眼の能力だけでも五影たちをあしらい、会談を襲撃したサスケを助け出している。天才でもなければあの状況で五影会談に乗り込み無傷で返ってくるなど不可能だろう。
千手柱間
忍の神、最強の忍と謳われる木の葉隠れの里の創始者の一人。木遁忍術を使える唯一の忍で九尾すら抑え込むことができる。彼が本気で戦えば地形が変わり地図を書き直さなくてはならなくなるほどで、生前マダラと最後に戦った平地には谷ができた。
千手扉間
そもそも五大国の五影となっている時点で十分天才なのだが、彼はさらに禁忌とされる穢土転生の術の開発者でもある。死者を蘇らせる術は他には輪廻眼を持つ者のみが使える外道輪廻天生の術くらいしかないため、常人に開発できる術とは思えない。
猿飛ヒルゼン
木の葉に存在する全ての術を使うことができることからプロフェッサー(教授)と呼ばれ、歴代火影の中でも最強と謳われた天才の中の天才。師としての才能にも秀でており後に伝説の三忍と呼ばれる忍は全て彼の教え子である。
波風ミナト
里を九尾の襲来から守った英雄で、木の葉の黄色い閃光と呼ばれ他国の忍からは恐れられた。その実力は50人以上の敵を数名の味方の援護だけで一瞬で倒してしまうほどで、岩隠れの里では「ソイツを見たらとにかく逃げろ」と教えられていたほどである。
うちはイタチ
7歳でアカデミーを首席で卒業、8歳で写輪眼を開眼、10歳で中忍に昇格、その後まもなく暗部入りを果たし、13歳の時には暗部の部隊長を務めていたうちはの天才忍者。エリート一族であるうちは一族をトビとたった二人で壊滅させている。
うちはシスイ
うちは一族の出身で瞬身のシスイの異名を持つ。彼もまたうちは一族の歴史の中で数名しか開眼させていない万華鏡写輪眼を持つ忍で、彼の瞳術・別天神は相手が幻術にかかったことすら気付かせない最強の幻術。
うちはマダラ
最強の忍として千手柱間と並び称される天才忍者でイタチですら発現していない完全体須佐能乎(かんぜんたいスサノオ)を使い、山すら切断する規格外の戦闘能力を持つ。さらに死の少し前には六道仙人しか持ちえなかった伝説上の代物である輪廻眼まで開眼している。
はたけサクモ
彼の前では伝説の三忍の名すら霞むとまで言われた天才忍者。
我愛羅
中忍試験で死の森を無傷でクリアした絶対防御の天才。守鶴の力が大きいかと思われたが暁に守鶴を抜かれた後も五代目風影として第四次忍界大戦でも活躍しており、若くして先代の風影を超えている。
白
氷遁の血継限界を持ち片手で術を発動することができる。というか血継限界は努力では会得できないので血継限界持ちは全て天才と言っていいだろう。
まとめ
他にも完璧な人柱力であるキラー・ビーや伝説の三忍の自来也や大蛇丸などナルトにはまだまだ天才キャラがいるのだが、全て挙げていたらほぼ全キャラ紹介になりそうなのでこれくらいにしておこうと思う。
この天才キャラの多さが「誰しもが何かしらの天才である」という希望に満ちたメッセージなのか、「天才以外の人間はそもそも名前すら出てこない背景同然の存在」という絶望に満ちたメッセージなのかの判断は読者諸兄に委ねたいと思う。