屍鬼封尽

屍鬼封尽
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ十四 91ページ 著者:岸本斉史

屍鬼封尽とは

屍鬼封尽は四代目火影・波風ミナトの封印術。ミナトはこの術を用いて九尾の半分を封印した。敵の魂を封印できる作中最強の封印術だが、その効力と引き換えに術者自身も命を失ううえ、封印した者とされた者は成仏することもできずに死神の腹の中で永遠に戦い続けることになる。

後に大蛇丸によって解除法が明らかになるが、うずまき一族の能面堂にある死神の面を必要とするためもともとはうずまき一族の封印術なのだろう。

術を発動すると術者の後ろに死神が現れる。封印の際は死神の腕が術者の腹を通って相手の魂をつかんで引き抜き、術者の魂もろとも食べる。この死神は術発動時は相手に見えないが、魂をつかまれると見えるようになる。しかし相手の魂をつかんでも必ず成功するわけではなく、術者のチャクラで体から引っ張り出すためチャクラが足りなければ魂をすべて引きずり出すことはできない。

三代目火影・猿飛ヒルゼンと大蛇丸の戦いにおいて

穢土転生初代火影・柱間二代目火影・扉間を口寄せした大蛇丸に圧倒され、最後の手段としてヒルゼンが使用した。影分身を使うことによって柱間、扉間を封印。大蛇丸の魂もつかむことに成功するが、同時に大蛇丸が遠隔操作した草薙の剣に貫かれてしまい、引っ張り合いとなる。

老化によってチャクラが少なくなっているうえ、影分身でチャクラを三分の一にしてしまったヒルゼンは大蛇丸の魂すべてを引っ張り出すことができず、両腕を封印することで大蛇丸に術を失わせた。死神の巨大なドスで魂を切らせることによって部分的な封印も可能なようだ。

波風ミナトが九尾を封印した際

ミナトの力をもってしても九尾の全てを封印することはかなわず、また、できたとしても九尾をすべて封印してしまうと木の葉の里は尾獣を失うことになり、他国とのパワーバランスが崩れてしまうため半分の陰のチャクラのみ封印した。

面の男への対抗策としても尾獣を失うわけにはいかなかったことも理由の一つである。このときミナトは面の男(うちはオビト)との戦闘や九尾を里の外に出すために口寄せの術、時空間忍術など大量のチャクラを必要とする術を連発した後であり、また、九尾の残り半分をナルトに封印するためのチャクラも残しておかなければならなかったため、万全の状態であれば九尾を丸ごと封印することも可能ではあったのかもしれない。

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