出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十八 72ページ 著者:岸本斉史
我愛羅の世話役 夜叉丸
夜叉丸は砂隠れの忍で加瑠羅の弟。我愛羅の世話役を務めており、幼くして母を失い父は自分に無関心だった我愛羅にとって唯一の理解者であり心の支えでもあった。
砂が自動で身を守るため「痛い」という感覚がわからなかった我愛羅にそれを教え、何よりも愛情を教えた人物でもある。体の傷と違って心の傷は目に見えず治りにくいことも諭している。
夜叉丸の想い
バケモノとして扱われていた我愛羅にとって夜叉丸の存在は大きかった。それだけにある日我愛羅を狙った暗殺者の正体が夜叉丸であった時は信じられず、自分を狙った理由を問い詰めた。
四代目風影の命令と聞いて仕方なく自分を攻撃したと思った我愛羅だったが、「大好きだった姉の命を奪って生まれてきたアナタが本当は憎かった。あなたは母にも愛されてなどいなかった」と告げられ、心のよりどころを全て失った我愛羅は守鶴を暴走させてしまう。
しかし実際にはこれらは全て我愛羅の実の父である四代目風影の命令であり、我愛羅を精神的に追い詰めて暴走を抑えられるかを試すためのものだった。夜叉丸はあくまで忍として任務に従っただけであり、任務を受けた際の様子からも本当は我愛羅のことを大切に思っていたと考えられる。
忍者としての能力
医療忍術を使えるため我愛羅の世話役を務めているというのが表向きだが、実際は砂隠れの暗部で四代目火影の右腕でもあった。幼少期の我愛羅にあっという間に破れているが、我愛羅の暗殺未遂は暴走を確かめることが目的とされていたため本気で戦ったわけではないだろう。
よくよく考えてみれば我愛羅に暗殺を仕掛けてさらに精神的に追い詰めるということは、少なくとも暴走して尾獣化するまでは我愛羅を殺せないということであるため、手を抜いて戦うことになるうえ尾獣化した場合は夜叉丸が殺される可能性が極めて高く、実質使い捨てのような任務だと言える。
しかし作中で四代目風影は夜叉丸に「母のことで精神的に追い詰めろ」とは指示しているが「暗殺を仕掛けろ」と言っている場面は描かれていないため、暗殺未遂は我愛羅を精神的に追い詰めるための手段として夜叉丸自身が企てたものと考えられなくもない。
プロフィール
- ● 忍者登録番号 32-049
- ● 誕生日 5月23日
- ● 年齢 27歳(享年)
- ● 星座 ふたご座
- ● 身長 170.1cm
- ● 体重 50.1kg
- ● 血液型 AB型
- ● 好きな言葉 愛情
- ● 忍者学校卒業年齢 11歳
- ● 中忍昇格年齢 16歳