出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ十九 104-105ページ 著者:岸本斉史
螺旋丸とは
うずまきナルトの代名詞ともいえる術で、第二部では大玉螺旋丸や螺旋連丸など多くの派生技が生まれた。四代目火影・波風ミナトが考案した忍術で、ミナトはもともとこの術に自身の性質変化を組み合わせるつもりだったが、結局完成させられないまま亡くなった。ナルトの風遁・螺旋手裏剣は螺旋丸に風の性質変化を加えたもので、難易度も性質も異なるため、ここでは別の術として記述する。
形態変化を究極まで極めた術で、チャクラを掌の上で乱回転させ、球状にして敵にぶつける。食らった相手は螺旋状の傷を負い、回転しながら吹き飛んでいく。性質変化を行わないため印は必要としないが、チャクラを乱回転させ、一定量放出し続けた上それを掌に留めなければいけないため習得難易度は非常に高く、六段階のうち上から二番目のAランクとされている。ナルトはこれを同時に行うことができなかったため、影分身にそれぞれ集中して担当させることでこの術を習得した。
第一部では綱手はこの術を使えるのはミナトと自来也くらいだと言っているが、第二部ではカカシも使えるようになり、木ノ葉丸も影分身を使えば発動できるようになった。影分身を使えば会得難易度はかなり下がるようであるが、使い勝手は悪くなるので単独で使えるにこしたことはない。ナルトも第二部では影分身を使わずに発動できるようになった。
威力
会得難易度が高いだけあり威力は非常に高く、当たりさえすれば一撃で敵を戦闘不能にできる。カブトはこれを防ぐためにチャクラを大量に消費するにもかかわらず術が当たる前から回復忍術を使用し、ダメージを大幅に抑えたがそれでも動けなくなるほどのダメージを受けた。
サスケの千鳥とぶつかったときも僅かの差だが打ち勝った。これはナルトとサスケのチャクラ量の差による可能性も考えられるが、少なくとも千鳥と同等の威力はあると考えられる。チャクラを大量に放出すればその分威力も増すことができるため、最大威力は使用者のチャクラ量に比例すると言ってもいい。元来膨大なチャクラを持つ上に九尾のチャクラを持つナルトにはまさにうってつけの術と言える
応用力
シンプルな攻撃術であるため特別に応用力があるとは言えないが、印を必要としないため片手ですぐに発動できるようになれば肉弾戦の最中でも発動することができるため、使い勝手は悪くない。ただの掌底が一撃必殺になるようなものである。
直接相手にぶつける必要があるうえ、千鳥とは違い自身の細胞を活性化しスピードを上げるわけではないため、距離をとって戦うタイプの相手には相性が悪く、距離を詰めるための搖動や仲間の援護が必要となる。ミナトは瞬身の術や飛雷神の術で一瞬で相手に近づくことができたため、この点はあまり考慮する必要がなかったのかもしれない。