出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ四十一 63ページ 著者:岸本斉史
忍の祖 六道仙人
六道仙人はチャクラの真理を解き明かし忍宗(後の忍術)の開祖となった伝説の僧侶。輪廻眼を初めて開眼したとされ現在の忍術も全て六道仙人によって生み出されたとされるが実在したかどうかすら曖昧な神話的な存在とされていた。
トビの話では六道仙人は実在したとされており人々を苦しめていた十尾を封印したことで人々から崇め奉られたとされる。後に九喇嘛の回想シーンにも登場しており六道仙人が実在したことは間違いないだろう。
十尾を自らに封印した際に人柱力となったがそのあまりに強大で邪悪な十尾のチャクラは己が死ねば封印が解け表へ出てきてしまうため六道仙人は死の際に最後の力を使い十尾のチャクラを九つの尾獣に分け、チャクラを抜いた十尾の本体を力の及ばない空へと飛ばしそれが月となったとされている。
うちは一族と千手一族
六道仙人には二人の子供がいたとされている。兄は仙人の眼(チャクラの力と精神エネルギー)を授かり平和には「力」が必要だと悟り後のうちは一族の祖に、弟は仙人の肉体(生命力と身体エネルギー)を授かり平和には「愛」が必要だと悟り後の千手一族の祖になったという。
六道仙人は死の際に「力で人を束ねる」と言う兄の思想に対して「愛で人を束ねる」と言う弟の思想を支持し兄ではなく弟を後継者に指名しており、この事が後にうちは一族と千手一族の確執を生む遠因となったと言われている。
尾獣たちへの予言
死の少し前に十尾を分割した九体の尾獣たちを自らの体から解放し「お前達は離れていても一つ。いずれ正しく導かれる時が来る」と諭していた。九喇嘛からは「六道のジジイ」と呼ばれており九喇嘛はこの予言の尾獣たちを導く者こそがうずまきナルトではないかと感じているようだ。