志村ダンゾウ

志村ダンゾウ
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ五十一 48ページ 著者:岸本斉史

影の功労者 志村ダンゾウ

志村ダンゾウは暗部養成機関”根”の創設者であり、リーダーだった男。猿飛ヒルゼンと同じく二代目火影・千手扉間の教え子で、三代目火影の座を奪い合ったライバル。ヒルゼンの他に同期には木の葉の御意見番ののうたたねコハル、水戸門ホムラなどがいる。

四代目雷影エーには忍の闇の代名詞と言われ、木の葉内部でもほとんどの人間に嫌われていた。事実独断で不穏な動きをすることも多く、第二部でのサスケの奪還任務の際に部下であったサイに極秘でサスケの抹殺任務を下したり、大蛇丸とつながり体に初代火影・千手柱間の細胞を取り込んでいたり、暁ペイン襲撃の際には、うずまきナルトを呼び戻すために待機していた連絡蛙のコウスケを殺害し、ナルトを妙木山に閉じ込めることで暁に九尾が渡ることを避けようとしたこともあった。

里を守る意思

ヒルゼンが穏健派であるのに対しダンゾウはタカ派と呼ばれ、いかなる過激で卑劣な手段を用いても里を守ろうとしていた。死の直前までダンゾウの真意は明らかにされておらず、悪役の側面が色濃く描かれていたが、里を想う気持ちはヒルゼンにも劣っていなかった。彼がコハルやホムラといった僅かな理解者しか得られなかったのはそのあまりの非情さゆえである。

しかし自分が疎まれることは承知の上であり、影から木の葉を支える役目を担っていたことをコハル、ホムラに評価されており、自身でもヒルゼンが光を浴びる木の葉なら、自分は闇の中の根であるとしている。

自己犠牲は忍の本分とし、里のために犠牲になる覚悟をしており、自分が殺された際は自分の死体もろとも相手を封印する術式をあらかじめ組み込んでいたり、自分に移植したシスイ写輪眼を敵の手に渡らぬよう死の直前に自分で潰したりした。

ダンゾウが創設した「根」では感情を殺すことを徹底していたし、うちは一族のクーデターを未然に防ぐためうちはイタチに一族を皆殺しにさせたりと、自己犠牲を他人にも強いていた。彼の自己犠牲への執着には、父と祖父を戦場で失ったことが大きく影響している。

五影会談での失敗

ペインの襲撃で五代目火影・綱手が意識不明に陥ってしまったため、六代目火影候補としてフートルネを護衛に連れて五影会談に出席。右目に移植していたシスイの万華鏡写輪眼の瞳術「別天神」で中立国として会談に出席した鉄の国の大将・ミフネを操り、忍五大国での忍連合軍の結成を提案させ、自身をそのリーダーに推薦させた。しかし、霧隠れの青が予想外にも白眼を持っていたため見破られ、かえってその信用が失意してしまうことになる。

サスケとの戦い

五影会談から逃亡した後、面の男(オビト)の襲撃を受け、うちはサスケと交戦する。右腕に移植した写輪眼を解放し、うちはの禁術・イザナギでサスケを追い詰めるも、須佐能乎の力を前に十個の写輪眼全てを使い切らされてしまう。

その際イタチと比べて劣っていたサスケの幻術を軽視してしまったため、イザナギが解けていることに気づかず、サスケの千鳥刀の貫かれ深手を負う。香燐を人質にとり、面の男のことも考慮し残ったシスイの写輪眼の使い道を模索するが、容赦なくサスケに香燐ごと貫かてしまう。

その際あらかじめ施しておいた裏四象封印術により、自分の死体にサスケを引きずり込んで封印しようとするもかなわず、シスイの写輪眼が面の男に奪われることを防ぐため自ら眼を潰して死んだ。その際若かりし頃を回想しており、最後までヒルゼンに追いつけなかったとしている。

忍者としての能力

ヒルゼンのライバルであったことや六代目火影の候補となっていたことからも、その実力はもともとかなりのものと思われる。さらに初代火影・柱間の細胞を取り込み身体エネルギーを向上させているうえ、限定的ではあるが木遁の術を使用することができる。

右目にはうちはシスイの写輪眼、右腕には十個もの写輪眼を移植しており、千手とうちは両方の力を得ようとしていたことから、面の男には九尾をコントロールしようとしていたのではないかとされる。また、自身の性質変化として風遁系の術を使う。

プロフィール

  • ● 年齢 72歳(第2部)
  • ● 身長 170cm
  • ● 体重 52kg

使用する術

風遁・真空玉  -真空の玉を発射する術。
風遁・真空大玉 -より大きい真空の玉を発射する術。
風遁・真空波  -真空の刃を発射する術。
風遁・真空連波 -真空の刃を複数発射する術。
口寄せの術   -ダンゾウは悪夢を喰らう化け物・獏を口寄せする。
イザナギ    -ほんのわずかな時間だけ術者に不利なものを夢に書き換えることができる術。
裏四象封印術  -自分の死体に相手を引きずり込み封印する術。

このエントリーをはてなブックマークに追加