出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ十二 120ページ 著者:岸本斉史
日向分家 日向ヒザシ
日向ヒザシは日向宗家当主・日向ヒアシの双子の弟で、日向ネジの父。ヒナタとハナビの叔父にあたる。容姿はヒアシとうり二つで、力量もほぼ同じだったが弟として生まれたため日向の分家となり、その額に分家の証である呪印術を刻まれることになる。
この呪印は単なる目印ではなく宗家が分家を支配するためのもので、宗家の者が秘印を結ぶことで脳神経を破壊し、分家の者を恐怖で支配するためのもの。この呪印は刻まれたものが死んだとき、白眼の秘密が他里に漏れないよう封印して消える。
分家が宗家に逆らうことを決して許さず、特異能力である白眼の秘密を守るために作られた合理的なシステムだが、ヒザシはそのあまりにも道徳を無視した分家の扱いを憎んでいた。
兄を守るための死
宗家嫡子であるヒナタが三歳の誕生日の夜、同盟条約の締結のため木の葉に入り込んだ雲隠れの忍頭にさらわれかけ、すぐにかけつけたヒアシに殺された。雲隠れの里はこれを木の葉の条約違反とし、戦争にまでなりかけたため、裏取引としてヒアシの死体を差し出す条件を飲む。
しかしこれは要求を飲んだふりをしてヒアシとそっくりのヒザシの死体を渡すことで宗家を守り、白眼の秘密も封印されることで敵の手に渡さないという日向宗家の算段の上だった。
当人であるヒザシもこの話を了承していたが、ヒアシは反対して止めようとする。しかしヒアシを無理やり制し、自分は宗家を守るために殺されるのではなく、ネジや兄弟、家族、そして里を守るために自らの意思で死を選んだとネジに伝えるように告げてこの世を去った。
この事実はネジにすぐには伝えられなかったため、ネジが宗家を必要以上に憎む原因となっていたが、中忍試験でうずまきナルトに破れた後、ヒアシの口から伝えられ、その後わだかまりは解消している。
第四次忍界大戦
第四次忍界大戦ではカブトに穢土転生されヒアシと戦う。操られ戦う現状を「宗家を恨んだ罰」とし、宗家を守るはずの分家が宗家の敵になり、里のために死を選んだ己の意思さえ否定されたことを分家の自分に課せられた運命と嘆くが、ヒアシは「そんな運命などない」とした。
そして、それを証明するためにネジやヒナタが戦ってきたことを聞かされ、分家と宗家が今や仲間として守りあう関係となっていたことに驚愕し、せめて兄の手で葬られることを望んだ。
プロフィール
- ● 年齢 32歳(没年齢)
- ● 身長 176cm
- ● 体重 66kg