狸寝入りの術

狸寝入りの術
出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ十五 175ページ 著者:岸本斉史

狸寝入りの術とは

狸寝入りの術は砂の守鶴、一尾の人柱力である我愛羅が自ら眠りにつくことで守鶴に体を明け渡して本来の力をフルに発揮させるための術。霊媒である我愛羅が起きているうちは守鶴は力を抑えられているため完全に尾獣化する際はこの術を使う必要がある。

守鶴の霊媒は眠りにつくとじわじわと守鶴に人格を食われてしまうため普段は不安から眠りにつくことができず、不眠病と呼ばれる症状に陥り目の周りには大きなクマができる。

また、一夜たりとも満足に眠ることができない霊媒は人格が不安定になる傾向がある。ガマブン太の語るところによると例外がいるようには思えないが、他の尾獣同様に守鶴と和解することで症状は治まるのかもしれない。

登場時に尾獣や人柱力という設定があったのかはわからないが少なくとも作中では語られておらず、ナルトに封印されたキツネに対して我愛羅に封印されたタヌキという対比が目立っていた。

ただ寝るだけじゃないのか

狸寝入りの術とはなかなか響きのいいネーミングだが、はっきり言ってしまえばただ単に眠るだけなのに術にする必要があるのか大いに疑問である。

あえて深読みするなら「狸寝入り」とは「寝たフリ」という意味である。実は狸寝入りの術とは完全に眠ってしまうと守鶴に支配されて意識を戻せなくなってしまうため、守鶴の力を引き出しつつも自力で意識を戻せるギリギリのラインで寝たフリを行う術なのではないだろうか。

もっとも、作中にそんなことは一切書かれていないので筆者の勝手な妄想なのだが。

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