出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ八 10ページ 著者:岸本斉史
うみのイルカ 人物紹介
うみのイルカは木ノ葉隠れの中忍。里の忍者を養成する忍者アカデミーの教師で、ナルトの担任であり理解者。鼻に横一文字の傷跡がある。作中での出番は少なく、バトルシーンはほぼない。立場上、平常時は任務をこなすのではなく忍者アカデミーでの教師、緊急時には忍者アカデミーの子供たちを避難させるなどの役割を果たしているのだろう。
幼いころ、木ノ葉を襲った九尾との戦いで両親を喪い、自分をほめてくれる人や認めてくれる人がいなくなった。家に帰っても一人で、身の回りのことも全て自分でこなさなければならなかっただろう。
よほど優秀であればクラスではちやほやされるのかもしれないが、特別に才能があったわけでもないためクラスではバカなことをして笑いをとることで人の気を引こうとするなど、辛い幼少時代を送ってきた。そのため境遇の似ているナルトのイタズラの真意を理解しており、ナルトには実の家族のように思い入れがあるようだ。忍者アカデミーを卒業した後もナルトを気にかける様子が何度も描かれている。
ナルトが里の大半の人間に迫害されながらも、人の道を外れず強く優しく成長できたのはイルカ先生がいたからではないだろうか。九尾は両親の敵であるにもかかわらずナルトにその恨みをぶつけていないのは、イルカが他の人間とは違いナルトを九尾と同一視せず「一人の人間」として見ていたからである。もしイルカ先生がナルトを支えてくれていなければ、ナルトも我愛羅のように自分以外のすべてを憎み、他人に認めてもらいたいなどとは思えなかったかもしれない。
その優しさと包容力からファンも多く、人気投票ではメインキャラに肩を並べるほどである。ちなみに第一巻でナルトをかばい、ミズキの手裏剣を受けたあと「…オレなぁ…」とナルトに語りかけるシーンは筆者がナルトで一番好きなシーンで、人生で唯一アニメを見て涙を流したシーンである。このシーンを見てナルトを好きになった人は少なくないだろう。
忍者としての能力
上記のとおり戦闘シーンが極めて少なく、唯一戦った相手であるミズキも他に戦闘シーンがないため比較対象がなく、推察するのは難しい。その際はミズキに殺されかけているが、ナルトをかばうため背中に受けた傷でほぼ戦闘不能になっていたため、ミズキと比較するのも釈然としない。
だが、忍者アカデミーの教師を任されていること(戦力として使いづらい立場であること)や、中忍であることからさほどとびぬけた実力は持っていないだろう。ゲーム、激闘忍者大戦では体術と手裏剣術を使用する普遍的なキャラとなっている。
プロフィール
- ● 身長 178cm
- ● 体重 66kg
- ● 年齢 23→26歳
使用する術
変化の術 -他人や他の物に変化する。イルカはナルトに変化してミズキを欺いた。
変わり身の術 -丸太などと素早く入れ替わって相手に攻撃を受けたと錯覚させる術。