出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ四十八 62ページ 著者:岸本斉史
木の葉の白い牙 はたけサクモ
はたけサクモは、はたけカカシの父親。かつて「木の葉の白い牙」の異名で各国の忍たちに知られており、その名の前では伝説の三忍の名すら霞むほどだった。
21年前、隊長としてある極秘任務で敵地に潜入した際、「仲間の命」か、「任務遂行」かの二択を迫られ、「仲間の命」を選び任務を中断した結果、火の国や里の仲間、最後には助けた仲間達にまで中傷され、心身を患った末に自殺した。この事件から幼少期のカカシは任務遂行を最優先に考えており、仲間の命を捨ててでも任務は遂行するのが忍者と信じていた。
砂隠れとの戦闘時にはサソリの父を倒しており、その母であるチヨバアからは息子の仇と敵視されている。作中ではカカシ外伝で過去の話として語られているの他は回想シーンもほとんどなく、姿もシルエットしか描かれていないためその後登場することもないかと思われたが、カカシがペインとの戦いで死亡した際に登場した。
自らの選択が息子のカカシを苦しめる事になったのではないかと、生と死の狭間の世界で彷徨っていたことが明かされる。カカシから今まで経験した事や、自分の事を誇りに思っていると聞かされたサクモは、それまで抱え続けていた苦しみから解放され、外道輪廻天生の術で蘇ろうとしていたカカシに「やるべき事が残っている」と告げ、ようやく妻に会えると言い残し、別れた。
忍者としての能力
白光を放つチャクラ短刀を武器とする。後にこの短刀は形見としてカカシが持っている。作中ほとんど登場していないためその能力は謎が多いが、伝説の三忍の名すら霞むと言われていたことからかなりの手練れであったことがうかがえる。
カカシが血継限界や秘術を受け継いでいないことからそのような特異な能力の持ち主ではないだろう。性質変化が遺伝するのかは明らかにされていないが、うちは一族が火遁を使う一族だったことや、血継限界のような遺伝を考えると、カカシ同様雷遁を得意とする忍者だったのかもしれない。