出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ九 177ページ 著者:岸本斉史
砂の人柱力 我愛羅
我愛羅は出生の際、砂隠れの「兵器」として利用するために父・四代目風影に砂の守鶴、一尾をその身に封印される。その際母・加瑠羅は命を落としている。そのためその身に九尾を宿すナルト同様、里の者たちからは恐れられ、化け物扱いされて孤独に育った。
そのうえ守鶴の力を制御しきれなかったため、危険因子として何度も暗殺されかけた。眠れば砂の守鶴に体を乗っ取られてしまうため眠ることができず、目の周りには大きなクマがある。
我愛羅のお目付け役で加瑠羅の妹でもあった夜叉丸は唯一の理解者だったが、ある夜返り討ちにした暗殺者は他ならぬ夜叉丸だった。これは父・風影の命でやったことであり、夜叉丸を信じたかった我愛羅は風影の命だったため「仕方なく」やったんだねと聞くが、夜叉丸は断ろうと思えば断っていた、心のどこかで自分の姉を殺した我愛羅を恨んでいたからだと言う。
このとき自分の名の由来が「我を愛する修羅、自分だけを愛し、自分だけのために戦い続ける」という意味でつけられたと語られ、母からも愛されていなかったと告げられる。左の額にある「愛」の文字はこの時自ら刻んだものである。
それ以後はその名の通り自分だけのために戦い、相手を殺すことで自分の存在を実感するという目的を持ち、生きるようになる。実の兄であるカンクロウや、姉のテマリからも恐れられ、自分以外の他人は殺すためだけに存在していると考えるようになる。
我愛羅が傷つきそうになると自動で砂がガードするため傷を負ったことがなく、「痛い」という感覚がわからなかった。そのため下忍になってからもすべての任務を無傷でこなし、絶対防御と呼ばれた。
ナルトとの出会い
自分と同じ苦しみを知っていたナルトと戦い、自分を認めてくれた人を守ろうとするその姿を見てからは、自分もナルトのように他者から認められ、必要とされる存在になりたいと再び願い、砂の正規部隊に入る。第二部ではテマリ、カンクロウを始めとした砂隠れの忍達にも認められ、誰からも必要とされる五代目風影となっている。自身が変わるきっかけとなったナルトには感謝しており、なにより同じ苦しみを知る者として理解しあっている。
母の愛
実は夜叉丸は我愛羅のことを恨んではおらず、母・加瑠羅も本当に我愛羅を愛していた。夜叉丸が嘘をついたのは四代目風影の策謀のためで、実はこのとき我愛羅は失敗作として処分が検討されていたが、もっとも敬愛する母に愛されていなかったと告げられても守鶴の力を暴走させないようであれば処分を見送ると告げられた夜叉丸は我愛羅のためにあえて恨まれ役を買って出たのだった。自動で敵の攻撃をガードする砂も守鶴の力ではなく、我愛羅を守るための母・加瑠羅の術だった。
忍者としての能力
人柱力であるため膨大なチャクラを持つうえ、尾獣化すると手が付けられなくなる。尾獣を抜きにしてもその実力は初登場時でもはや下忍レベルではなく、中忍試験では死の森すら無傷で攻略した。
八門遁甲・第五杜門を解放したロック・リーを倒し、君麻呂と戦った際はさらに成長し、君麻呂が病んでいたとはいえ互角以上に戦い勝利した。攻撃にも防御にも砂を使い、特に普段持ち歩いているひょうたんに入っている砂はあらかじめ大量のチャクラを練りこんだ特別製で、段違いのスピードとパワーを誇る。
攻撃・防御・移動全て砂で行うことができるため、基本的には自身はあまり動かず戦う。第二部ではさらに大量の砂を操れるようになっており、砂の形状も守鶴の腕の形に変化させたりしている。また、普段操っている砂には乗ることもでき、暁のデイダラと戦った際は作中でも珍しい空中戦を披露した。砂に視神経をつなげて第三の目として使うこともできるなど、「砂さえあれば何でもできる」という発言通り、幅広い応用力がある。
プロフィール
- ● 誕生日 1月19日
- ● 星座 やぎ座
- ● 血液型 AB型
- ● 身長 148.1cm(13歳)→166.1cm(16歳)
- ● 体重 40.2kg(13歳)→50.9kg(16歳)
- ● 好きな食べ物 砂肝、タン塩
- ● 嫌いな食べ物 羊羹、マロングラッセ
- ● 好きな言葉 自愛(13歳)→慈愛、未来(16歳)
- ● 趣味 戦闘(13歳)→サボテン栽培(16歳)
使用する術
空砂防壁
獄砂埋葬
最硬絶対防御・守鶴の盾 -高硬度の鉱物を使って狸の形をした盾を作り出す。
最硬絶対攻撃・守鶴の矛(アニメ)
砂縛柩 -砂を操り相手を捕縛する。
砂瀑送葬 -砂で捕縛した敵を圧迫し、つぶす術。
流砂瀑流 -大量の砂を津波のように叩きつける。
砂瀑大葬 -砂で埋めた相手を圧力を加え、つぶす。
砂漠浮遊 -自身の操る砂に乗り、自由に移動することができる。
砂縛牢(映画では砂瀑牢)
砂時雨 -小さな砂のつぶてを無数に発射する術。
砂霰
砂手裏剣 -砂を手裏剣のように投げつける。
砂分身 -砂で自身の分身を作り出す術。
砂の盾 -自動でガードする砂の盾。消費チャクラが少ない。
砂の鎧 -あらかじめ自分の周りに砂を纏い、ダメージを軽減する。
第三の目 -砂と視神経をつなぎ、視界を持たせる術。
狸寝入りの術 -眠ることで砂の守鶴を呼び覚ます。