出典:NARUTO-ナルト- 巻ノ一 47ページ 著者:岸本斉史
封印の書とは
封印の書は初代火影が禁術を記して封印した書物。大きさは少年期のナルトの半分ほどもある巨大な巻物で、ミズキはナルトに盗ませたあと封印の書を奪いナルトを始末して里を抜けるつもりだった。ナルトが会得した多重影分身の術もこの巻物に記されていたもの。
ナルトの封印との関係
ナルトの九尾の封印との関連性が示唆されており第一話でナルトが封印の書を盗み出した際、三代目火影はナルトが自力で封印を破り九尾狐になる可能性も考えられるとしているほか、ミズキもこの巻物をナルトを封印するためのものだと語っている。
しかしナルトの封印の鍵はガマ寅に託されており、九尾の力をコントロールする際も封印の書は必要とされていない。そのため直接的な関係はなく、三代目火影も封印を破る可能性は万に一つだとしていたことからも危惧していたのは封印術に関する印などが記載されており、それをナルトが読み解くことだったのではないだろうか。
記載されていた術
多重影分身の術
封印の書に記載されていた禁術はこれしかわかっていない。チャクラを均等に分けて実体を作り出す影分身の術は大量に行うと術者のチャクラを膨大に消費し、最悪の場合チャクラがなくなって死に至ることから禁術とされた。
ナルトは封印の書を盗み出してからたった半日でこの術を会得している。ネジと戦った際ナルトは「分身の術はオレの一番苦手な忍術だったんだ」と語っているが、それよりもはるかに高等な忍術である多重影分身を半日で覚えているため、よくよく考えてみれば今まで真面目にやっていなかったのではないかと思ってしまう。
もっとも、分身の術と影分身の術は別の術なのでナルトには影分身の術が向いていただけとも考えられる。少なくとも影分身の術を会得した後もナルトが分身の術を会得した気配はなく使用もしていない。